3DプリンターのPETGフィラメント2

フィラメントがうまく送り出されない問題。

作った3Dプリンターはエクストルーダーがヘッドとは離れた位置についているのだが(この方式をBowdenとかRemoteと呼ぶらしい)、エクストルーダーが空回りするとフィラメントが削れて変形し、チューブの中で詰まってしまう。
空回りするということはモータのトルクを十分に生かしきれないということなので、思い切ってフィラメントを押さえるテンションを上げてみた。やはり脱調を時折起こしていたのだが、それでも空回りよりはまし、むしろトルクリミッター的な役割を果たしてくれているのだとポジティブに捉え、しばらく印刷を続けた結果がこれ。


ステッピングモーターは脱調している時でもわずかに回転するため、フィラメントの同じ個所がベアリングと送り軸に挟まれながらグリグリされて少しずつ変形し、ついにはちぎれてしまったようだ。
これを見てステッピングモータのトルク不足やテンション不足ではなさそうだと思った。恐らくエクストルーダーから先の摩擦抵抗が大きすぎるのだ。

そこでフィラメントを送り出す際にどこでこんなに摩擦抵抗が発生しているのか調べていくと、そもそもホットエンドのノズルを通過するときにかなりの力が必要なことが分かった。ノズルを新品に交換しても同じ。ノズル温度を260℃まで上げたり(これ以上上げるとフィラメントが沸騰し始める)ノズル径を0.4mmから0.6mmに変えてもほぼ変わらず。

解決方法は見つかっていないがノズル周辺に原因があるのは間違いなさそうだ。

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3DプリンターのPETGフィラメント3